そらそーじょ!

第134号 2007/4/20 石垣島の乱開発が心配2

沖縄県の石垣島に五年後、新空港が開港します。完成すれば一度に現在の1.5倍から2倍の観光客を運ぶことができます。日本最西端のリゾート観光島になることは間違いないでしょう。最近のニュースで知ったのですが、移住者の数が急激に増えたので、不動産バブルが起こっているそうです。毎度のことですが、島民にとってどちらが良かったのか、答えは一つではありません。7年程前に空港から石垣港まで乗ったタクシーの運転手さんが「新空港ができて観光客や島民が増えれば、税金も増えて私達の暮らしもきっと今より豊かになりますよ。」と微笑んでたのを思い出します。自然を満喫するために旅してた私は曖昧な笑みを浮かべながら複雑な思いでその話を聞いていました。しかし、どうやら現状はそうでもないようです。例えば住民票を移さずに移住してくる人達や、乱開発を繰り返す内地(沖縄の人は沖縄以外の日本のことをこう呼びます)の不動産業者。その事によって代々守ってきた農地を短絡的に手放してしまう島の農民達。今では石垣島はファーストフードからコンビニまで何でもあります。沿岸部の乱開発によって川から流れ込んだ赤土は、夢のようなマリンブルーとサンゴの彩りを黄褐色に変えています。そんなことを声高に叫んでいるのは島民達ではなく、自然を求めて移住した人達というジレンマ。
今のところ私の大好きな西表島は、船以外の渡島方法がないこともあって、石垣島よりは難を逃れていますが、多分時間の問題でしょう。結局は清い涙は、真実を語ろうとも武器にはならんということです。そして自分の卑怯をののしって悦に入ってる私もまた、ただの偽善者なのです。

(弓庭規生)

(2007年4月20日発行ツーカイネットスクラム第134号 掲載)

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