そらそーじょ!

第109号 2006/4/7 端午の節句

息子の「青空」が生後五ヶ月を越えまして、ほっぺの膨らみ具合などからもどうやら私に似てきたようです。 五月には初節句ということで、奥さんの実家のジージとバーバから伊達政宗の兜飾りが届きました。その上鯉のぼりまで!海南のミミーさんからわざわざ飾り付けに来てくれました。
そういえば私の実家には私の三才年上の兄(長男)が生まれた時に購入したのでしょう鎧武者と馬と金太郎みたいな奴を中心にした三段飾りの五月人形がありました。
小学校の頃までは飾っていた記憶もありますが、その後は多分箱に入ったまま何十年と経過しているはずです。先日私の父親が「もう飾れそうもなかったら倉庫にでも放り込んでおいてくれ。」と言ってそのほこりまみれの箱を軽トラに積んでやってきました。
私は正直「もうええやろ」と思っていましたが、奥さんと、たまたま来ていた奥さんのお母さんが二人で一生懸命その人形飾りの掃除と修理を始めたんです。髪や馬のたてがみをといて、色あせた着物やのぼりを丁寧に拭いて、それは愛おしそうにメンテナンスを施してくれました。かく言う私もケヤキの台にオイルを塗り直したりして、気が付けば約50年の時間を越えて新旧の五月飾りが並んでいました。それを囲むみんなの笑顔を見ながら、これはただ古ぼけた人形を飾ったんじゃなくて奥さんとお母さんの心と、そして私と私の両親の物語を飾り付けたんだと気付きました。
そして願わくばその心と物語を、私も息子に託せる日が来ることを心の中で祈りました。節句の日の空が青空でありますように。

(弓庭規生)

(2006年4月7日発行ツーカイネットスクラム第109号 掲載)

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