そらそーじょ!

第106号 2006/02/24 ハルヨコイ

早く春が来ないかなあ。先日二、三日続いた暖かい気候にだまされて家の裏の石垣にふきのとうが顔を出しました。
正確にはだまされたんじゃなくて実際に暖かかったから自然の摂理として芽を出したんでしょうけど、このように自然界では全ての関係性が緻密に絡み合って、一見無秩序に見えるけれど大きな必然に沿った時間の流れを形成しています。それは、個体の矛盾を許容して尚微動だにしない絶対数の真実に裏付けされたものであるでしょうし、それどころか先に書いたふきのとうの様な一見個体の矛盾の如き所作さえも、全て真実として受け止める、あるいは許容するわけですよね。
そんな中で人間だけがあらゆる自然の摂理に抗うような形で存在しています。例えば暑さをしのぐために懸命に開発したフロンガス冷却による冷房システムが、結果的に温暖化を招いていたり、秩序と平和を求めて争った先には結局無秩序と悲愴だけが残ったり。

 ナニシテルンダロ
 オレタチ

このままでいいはずはないけれど、エコロジーという真摯な啓発さえも金儲けの号令にしか聞こえなくなったかつてのエコノミックアニマルは、今日もニセの地球愛をひけらかしながら、次の金儲けのためのキーワードを模索してる。

 ナニシテルンダロ
 オレタチ

と、近未来の詩人になった夢から覚めた今日の朝、裏の石垣のふきのとうが2つになっていました。
早く春が来ないかなあ。

(弓庭規生)

(2006年2月24日発行ツーカイネットスクラム第106号 掲載)

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