そらそーじょ!
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第84号 2005/3/25 母校っていい響きやなあ
入学式のシーズンです。僕の母校「長谷毛原中学校」の新1年生は男子1人です。そう、新入生はたった1人なんです。そう言えば僕が通っていた「毛原小学校」の講堂のグラウンド側の入り口には板ッ切れに墨の文字で『僻地集会所』と書いてありました。今から35年も前のことです。当時は全校生徒で100人あまりいたでしょうか。その頃から既に僕の生まれた故郷は『僻地』であり、過疎が進行している場所だったのです。そして現在まで一向に歯止めのかかることなく人口は減少し、「長谷小学校」は廃校となって「毛原小学校」に統合され、現在は美里町全域でも当時6校あった小学校が3校に、4校あった中学校が2校になりました。
学校が無くなってしまった地域の人達は痛いほどわかると思いますが、子供の登下校の姿や声や気配は地域の活力であって宝だと思います。長谷地区でも子供はいますが、家の前から学校へスクールバスでの登下校で、シュロの枝で草を叩きながら体より大きなランドセルが歩いている風景は、大きく高い「さがり」に稲を干す風景が姿を消したと同じように、二度と復活することはありません。そして来年は、美里町・野上町の合併があります。今のところ教育機関についての具体的な施策は発表されていませんが、なんとか、僕の故郷の活力を消し去らない為にも小学校と中学校の存続を模索し続けようと思います。
学校までの道程を今一度この足で歩いてみて、我が人生においてこの道すがらにどれ程の物語が埋まっているか、改めて思い知りました。
(弓庭規生)
(2005年3月25日発行ツーカイネットスクラム第84号 掲載)
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