そらそーじょ!

第81号 2005/2/11 つづら折りの宴in長田

さて、先月の16日神戸の長田に行って参りました。前回読んで下さった方はなぜに私が長田に行ったかはご承知のことでしょうが、初めて読まれる方に簡単な経緯を。
震災から1年後、復興に向けての支援呼びかけと1年間の救済ボランティアの節目として、『すたあと長田』というボランティア団体が長田神社でコンサートを開きました。そして10年たった今年、再び同じイベントが行われ、9年前も参加していた私は、今回も参加することにしたというわけです。
会場は境内なので、吹きさらしの風は冷たくみんな辛いだろうなと思っていましたが、始ってしまえばなんのその、気温とは裏腹にとっても暖かい空気が充満し始めました。前回同様イベントの趣旨は『障害者も健常者もコリアンもジャパニーズも年寄も若造も、全ての分け隔てなくみんな大いに集まって楽しい宴を開きましょう』と言うものです。9年前もたくさんの笑顔と涙と苛立ちと開放感が集まりましたが、震災11年目を迎えた今回は、少なくとも苛立ちや喧騒、そして脱力感などは少なくなっていて幾分私も心が穏やかでいられました。しかし、前回家屋倒壊で仮設住宅暮らしだったおばあちゃん達が今年も来てくれて9年ぶりに会ったけど、今も仮設住宅住まいのままで、何人かの友人もこの9年で亡くなったと話してくれました。
マスコミは終戦記念日のように一斉に報道しますが、被災者にとってはあの日は何かが終結した日ではなく、あの日始ったことが今も、そして生きている限り終わることなく続いているんだということを念頭に置かなくては正しい判断はできません。

(弓庭規生)

(2005年2月11日発行ツーカイネットスクラム第81号 掲載)

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