そらそーじょ!

第76号 2004/11/26 回転寿司にて

先日布引の『すっしーくん』での出来事です。土曜のお昼過ぎということもあって店内は九分程度の入りでした。当然一人なのでカウンターに座りました。コンベアはフル回転、お客が多いのでドンドコ新しいネタが廻っています。にもかかわらず私の一つ上手に座ったオヤジはいきなり注文用のインターホンを押して「ハマチとウナギ」と言ったのです。お客が少ない平日や飯時が過ぎた時間帯ならネタの鮮度を見て注文するのは解りますが、その時はハマチもウナギも握りたての状態で幾皿もベルトを廻っているのです。案の定注文の品と書いた黄色い台の上に乗って流れてきたのは、つい先ほど私の前を流れていたお皿に違いありません。だって同じところにワサビがはみ出してるモン。しかし、オヤジはあろうことかその黄色い台を見逃し、その2個後ろを流れてきたハマチを手に取ったのです。『なっ、なんで〜?』注文したのに。確かにそれは一度だけベルトを一周したけれどとっても新鮮なままのハマチなのに。瞬時に後ろのやつの方が美味そうだと判断したのだろうか。そんなに目が利くなら注文しなくても新しいネタが廻ってることに気付くはずじゃん。困惑している私をよそになんとオヤジはその後すぐに流れてきたウナギの黄色い台をも涼しい顔でパスしたばかりか、おもむろに手にしたのはかっぱ巻き。『ななっ!なんでなの?かっぱ巻きなんて、何周もベルトを廻っている代表選手やんかっ!しかもウナギ頼んだやん!』叫びそうになりました。結局私は、その不思議オヤジを観察したいがために食い続け、気が付けば18皿も食べていたおデブちゃんなのです。ブウ。

(弓庭規生)

(2004年11月26日発行ツーカイネットスクラム第76号 掲載)

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