そらそーじょ!

第72号 2004/9/24 古い友人からの電話

のっけから汚い話で恐縮ですが、一年ほど前に携帯電話をお店のトイレに落っことしました。お店のトイレはくみ取り式で、おまけにタンクが三メートルほど下にあるので、真っ暗な中で緑色の光を発しタイミングよく誰かからかかってきた電話で断末魔のごとく呼び出し音のメリジェーンを鳴らしながらタイタニック号のように水没していきました。自分で言うのも何ですが、メモリには昔の友人で今やすっかり有名人というミュージシャンや役者さんタレントさんの番号が入っており、『まあ番号知ってるからいつでも連絡できるわ』と思って何年も連絡を取っていなかった友人達とは、僕の携帯の番号が変わっちゃったので連絡が取れなくなっていました。
そして今日、そんな中でも特に仲の良かった生瀬勝久から電話がありました。奴とは年も同じ誕生月も同じで、彼が座長をつとめていた『そとばこまち』という劇団の音楽を長い間僕のやっていたバンドで制作していました。趣味の釣りも共通で、よく二人で泊まり込みで海に釣りに行きました。彼は去年僕が結婚したことをつい先日共通の友人に聞いて、なぜパーティーに呼ばなかったのかと電話をしてきたのです。だって連絡しようにも携帯オシャカだったんですから!残念!結局結婚のことは祝福してくれたものの、和歌山に帰ったことは本当に残念だと、やっと俺達の時代が来たのにと、お前は金がいらんのかとまで言われました(笑)。「和歌山に帰ってきて確かに貧乏になったけれど、それより大切なモノをたくさん手に入れたから」と言いたかったけれどカッコ悪いのでやめました(笑)。切腹!

(弓庭規生)

(2004年9月24日発行ツーカイネットスクラム第72号 掲載)

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