そらそーじょ!

第70号 2004/8/27 古民家再生す!

思い起こせば6月の12日、崩れかけた裏壁に大工のハンマーの一撃がのめり込み、私のお家のリフォームがスタートいたしました。水を大量に吸い込んで朽ち果てた柱、100キロを越える私の体重をおおよそ支えることなど出来そうにない波打った床、その上に水で戻した高野豆腐のような畳が波打った床に添い寝するかのようにノテーっと横たわっていました。作業の様子を見に来た誰もが「こんな家をどうするつもり?」と哀れな目で問いかけてきました。しかし施主である私と、今回のリフォームを引き受けてくれた古谷大工のヒロアキとヨシタカの3人の頭の中には、確実に再生された古民家の全貌が明確に描かれていたのです。私達3人は、鼓響という美里町の和太鼓集団のメンバーでもあり、名実ともに『打てば響く』の間柄で、私の矢継ぎ早に投げかける無理難題を、予算をかけず手間を惜しまず黙々と実現させていってくれました。本当にありがとう。大工が一通り終わると左官の出番です。私の家は全ての壁が板張りと漆喰です。神野市場の辻ヤンこと辻本さんが、1人でムシムシと塗り上げていきます。古い土壁あり、昔リフォームしたのでしょうモルタルの壁あり、そして今回新たに作ったダスボードの壁ありと行程がことごとく違う壁をたった1人で最終的には漆喰の白壁にと変身させてくれました。まだまだお世話になった職人さんはたくさんいます。ここではみんなを紹介できないけれど、全員に感謝しています。いい家はお金で建つんじゃなくて、人の汗で建つのだと今回勉強した次第です。心が暖まる素敵な家ができ上がりました。ありがとう。

(弓庭規生)

(2004年8月27日発行ツーカイネットスクラム第70号 掲載)

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