そらそーじょ!
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第63号 2004/5/14 野生の王国
先日ムササビの親子に会いました。それはデブッチョの猫ほどもあるお母さん(たぶん)と子犬ほどもある坊ちゃん(嬢ちゃんかも)でした。
ある夜、何人かの鼓響(和太鼓集団)のメンバーとともに階段に座って話をしていました。すると鳥居の上で繁殖期の猫の鳴き声(その時はそう思ったのです)が聞こえてきました。時間は夜の八時頃。目を凝らすと薄暗い中にぼんやりとしっぽをポンポンに膨らませこちらを威嚇して鳴いているお母さんのシルエットが見えました。私の田舎はド田舎で、ムササビも棲んでいるのは知っていましたが、こんな近距離で見るのは初めて!しかもこちらを見て何やら言ってるのですからとても興奮しました。その時です。『バサッ』という大きな音とともに黒い物体が木の根元に落っこちました。「なんじゃ?」と思っているとそいつはあろう事か私たちが座っている階段の方にひょこひょこと歩いてくるのです。それは、栗色の体毛に覆われているお母さんとは似ても似つかない真っ黒な毛に包まれた坊ちゃんでした。その距離二メートル。ちょっと手を伸ばせば捕まえられる距離です。その様子を見て幹の途中まで走り降りてきたお母さんがしきりに私たちを威嚇しながらその合間に坊ちゃんを呼んでおります。なぜそう判ったかというと、威嚇の声と明らかに違う短い鳴き声を発していたからです。その後しばらくはそこら辺を迷走していましたが数日後、巣のある杉の巨木でお母さんを見たので無事帰ったんでしょう。関係ないけど『地球は大きなホスピタル』っちゅうことでよかったよかった。
(弓庭規生)
(2004年5月14日発行ツーカイネットスクラム第63号 掲載)
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