そらそーじょ!

第58号 2004/2/20 春の就職戦線

プロミュージシャンになりたい、あるいは現役のプロミュージシャンのほとんどの人のその職業を選んだ動機は『異性にモテたい』であることは、私も音楽業界の端くれに在籍していたので本当のことであるのは知っています。有名どころではサザンの桑田さんも若いころからそう公言していました。そして、それはまぎれもなくこの職業を選択する際の重要ファクターであります。にもかかわらず、よく『動機が不純だ』などと言われることも事実であります。しかし私はどこが不純だと言いたいわけです。人気商売である限りたくさんの異性(に限らないけど)に支持されてこそお金も動くわけですし、結果的に職業として十分成功しているという事実があるならば、最初の動機は不純どころかとっても純粋な事だと思うわけです。『僕は父が開業医だから、まあ医者になれるとして生涯収入はこれくらいで…』などと考えるよりはよほどピュアではござんせんか。ただこの職業は才能がなければ本物に育ちませんし、また才能があってもチャンスをものにする運を味方に付けることができなければ成功率は極端に下がります。しかし、ひと度職業となればそれはそれはシビアでビジネスライクな毎日を送ることになり、一部の超売れっ子を除き、サラリーマンや八百屋さんや看護士さんとなんら変わることはないわけです。多くのミュージシャンは月々決まった給料をもらってみんなまじめに納税したりやりくりしたりしています。不況のあおりもあるでしょう、最近芸能界を目指す人が増えているようです。でも最後に一言。『仕事になったらなんでもいっしょ』。

(弓庭規生)

(2004年2月20日発行ツーカイネットスクラム第58号 掲載)

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