そらそーじょ!
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第39号 2003/5/9 太陽の匂い
ついこの間春が来たと思ったら、もう風は夏の香りがしています。布団干さなきゃ。夏の日差しの中で脹らんだ布団は、太陽の匂いがします。それは子供の頃に感じた匂いとちっとも変わりません。太陽の匂いがする布団にくるまって明日のことを考えながらいつの間にか眠っていた、あんな満ち足りた睡眠の時間はここしばらくは感じることさえありません。
大人になるって言うのはどういうことなのでしょうか。奥さんをもらって旦那さんごっこが始まります。奥さんも奥さんごっこが始まるわけですね。そして子供ができて、お父さんごっことお母さんごっこが始まります。最初はぎこちないこの役柄も時間とともに板についてきます。そして十年もすると、その『ごっこ』は本物になります。つまりお父さんとお母さんになるわけですね。こうして自分の子供ができて初めて子供の考え方や価値観を客観的に認識する。そして自分が子供であり続けることとはここでオサラバして、子供を養うもの、つまりは大人としての人生がスタートするのでしょう。たぶん。
でもね、子供の前では親父面をしている同級生の顔が、一緒に飲んで話していると結局子供の頃の顔に戻ってるのも知ってるわけで、そうなると自分の中に内在する子供の頃の感性は、今も頑張れば引出すことができるのだなと思うと、少し素敵なことを発見したような気分になっちゃったりするのです。
よし、布団を干そう!そしてあの頃と同じ太陽の匂いがする布団にくるまって明日の計画を立てよう!
(弓庭規生)
(2003年5月9日発行ツーカイネットスクラム第39号 掲載)
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