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FileNo.114 関西ブロードバンド株式会社 代表取締役社長 三須 久さん
我々の手で100%にしよう・・・
今回のお客様は、兵庫県に本拠地を置く「関西ブロードバンド株式会社」代表取締役社長 三須久(みす ひさし)さん。このほど海南市のリサーチラボにある「(有)サイプレス」の新代表も兼ねることに・・・。地元のIT文化をますますもり上げてくれる。
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「和歌山をブロードバンド100%に!」をスローガンに掲げて新生サイプレスが、ますます意気さかんである。その立役者ともいうべき人物こそサイプレス新代表三須久さんその人だ。IT文化を広く地域の人々にも広げたいと願いながら・・・。
「電電公社がNTTに変わり、通信業界が自由競争になったことによって、通信費の見直しにはじまり、サービス、技術面の向上など、業界はめざましい発展を遂げた」と三須さん。しかしながらその一方で浮上してきたのが、「地域格差」という問題である。元来通信分野では、あってはならない事がらのはずだったのだが・・・。
そもそも公正を期すために、通信網(例えば電話)というものは、全国へと広がっていった。ところが現代では、新しい通信手段(例えばインターネット、さらにはブロードバンド)になればなるほど、いわゆる田舎が置き去りにされているのが現状である。自由競争がもたらした大手企業による地域の差別化ともいえるかもしれない・・・。
「和歌山は、ブロードバンドが利用できる環境は、残念ながら100%ではありません」三須さんはいう。「でもそれならば、我々の手で100%にしようではありませんか」と・・・。「大手企業は利益だけを追求するがために、儲けられないとわかれば途中でも切り捨ててしまいます。でも我々は、それを繋ぎ続けたいと思います。そのことが発展の上においても必要なことだと思うからです」
三須さんは、もともと大手通信企業の営業社員だった。「モノを売っていた人間が、ユメを買うことになって・・・」理想を求めて自ら会社を立ち上げたのだ。大手企業の弱者を見限るやり方に反発するために・・・。三須さんが「関西ブロードバンド株式会社」を興してまだたったの4年余りしか経っていない。しかしながら、今回の和歌山(サイプレス)を含めて、三須さんの考え方に共感を持った同志企業は、近畿2府4県に広がり、まだまだ増えつつあるという。「一企業では成し得ない事がらでも、複数の企業が集まれば可能になることもあります。我々が力を合わすことによって、大手にでも対抗出来るようになるわけです。ただ我々は、決して一つ所に集まってしまうつもりではありません。その地方その地域に留まって、発展向上のために頑張り、その存在の意義を示したいと思います」その場所に留まっていることが、その地域に根差す第一条件だと三須さんはいう。そう言えば、サイプレスは、この地(海南市)に根をおろして約10年だと聞く。もちろんこれからも根をはり続けるだろうが、新代表の三須さんと関西ブロードバンドの同志たちの新しい力を得た新生サイプレスは、これからは根をはると同時に枝をのばして、たくさんの葉をつけていくことだろう。
どうしても東京や大阪などのいわゆる中央に集まってしまいがちな現代の文化やビジネスに対して、なぜ地方ではダメなのか?なぜ地方では出来ないのか?三須さんはそれを言いたいのではないだろうか。地域格差をつくっているのは、もしかしたら大手企業でも中央政権でもなく、私たちの心の弱さなのかもしれない。地域の良さをもっともっと大事にして、誇りを持ち続ければ、それは是正されていくのではないだろうか。三須さんの熱い意気込みを聞いて私はそう思った。「ブロードバンド環境」を整えてくれるのは三須さんだが、それによってITを勤しむのは私たちなのだから・・・。
(編集長)
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(2006年11月10日発行ツーカイネットスクラム第123号 掲載)
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